やすさとです。
今週のお題「ゲーム」と聞いて、最初は格闘ゲームについて書こうと思っていたんです。
でも、妻の一言で、あるゲームについて叫びたくなったので書こうと思います。
それは...
二次元美少女との恋愛ゲーム!!
90年代の美少女恋愛ゲームは、基本的に主人公に優しい(気がする)。
私が覚えている限りで、初めてやったのはスーパーファミコンの超有名恋愛ゲーム『ときめきメモ〇アル』!!
高校二年の時、年末親戚のうちに泊まりで遊びに行ったら、従兄弟全員がツレ(友人)と遊びに行ってしまい、去り際に言われたのが、
「あ、そこに『ときめきメ〇リアル』と『バーチャファイター2』あるからやっといて。明日には帰ってくるから。」
そういって年下の従兄弟(私)を置いて、一階への階段を下りていきました。
そして、本当に誰もいなくなった・・・。
年始早々、男一人で恋愛ゲーム。なかなか切ない。もてない男子高校生(しかも男子校)が、独りで、大人気恋愛ゲームを徹夜でやり続ける・・・なかなかシュールです。
初めてやった恋愛ゲーム。
予想していたよりもはるかに面白かったんですよ!
(少し飽きたら)バーチャファイター2を練習したりしつつ、
一人・・・また一人・・・と攻略していくわけです。
可愛い女の子が、頬を赤らめながら好感度を上げてくれる様は、モテない男の魂にはかなり響きました。
妄想ばっかり膨らんで、ひたすらに全員クリアを目指しました。
でもね、攻略本なかったんですよ。
私の記憶に間違いがなければ、赤い髪のヒロインと、緑の髪の隠しキャラは攻略出来ませんでした。
トイレ、風呂、飯以外のすべての時間を恋愛ゲームに注ぎ込み、年始早々に高校生廃人が出来上がりつつある頃、当時の私はある一つの事実に気付きました。
二次元美少女は・・・俺を傷つけない・・・!!
更に中毒へ・・・そして気づいた一つの事実
それ以降、どれくらいの恋愛ゲームをやったのか・・・。
主人公の名前を自分の名前に変えられるものは、もちろん自分の本名に変更し、
変更できないものは、主人公の名前が俺の名前と思い込み、
数々の美少女たちと恋愛を重ねてきました・・・。
1人の女性を幸せにするために、幾多の女性の誘いを断り・・・
1人の女性と幸せになるために、時間と、体力と、思いのすべてを注ぎ込み、テストで赤点を取りかけたこともありました。
特に、『おにいちゃん』と呼ばれる瞬間は至福のひと時でした・・・。
そんな二次元世界で(のみ)モテ街道を爆進していた私でしたが、
あるゲームを手にした時、突然、本当にその瞬間は突如として訪れました。
私は唐突に気づいてしまったのです。
手が震え・・・体が震え・・・驚愕の表情に・・・
私が大好きなこの娘は・・・
この笑顔は・・・・
俺のためだけに向けられたものじゃないんだあああぁぁぁぁっっっ!!!!
『二次元』と『三次元』
このゲームがもし5000本売れたら、
この笑顔は5000人の男に向けられている・・・。
この子は5000人の恋人・・・!
俺だけの彼女ではないっっ・・・!!
・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
私は一つの悟りの境地に達しました。
いつも目の前にありながら、
決して見ようとしなかった『事実』・・・
いや、二次元美少女の世界に浸かっていた者として、気づいてはいけなかった事実に、私は気づいてしまったのです。
ときめきメモリ〇ルを初めてプレイしてから数年・・・
未だに赤い髪のヒロインはクリアしていないけれど・・・
私は美少女恋愛ゲームを卒業しました。
それから約10年後、私は現実の女性に裏切られて、再び二次元に戻ろうとするのですが、運命のベクトルはそちらには向きませんでした。
それから更に数年・・・
私は三次元(現実)で私にのみ特別な笑顔を見せてくれる、最愛の女性と幸せに暮らしています。
やすさと