妻のことが大好きすぎる夫のブログ

元・女性不信、現・極度の愛妻家が、自らの経験から得た夫婦円満のための工夫や方法をお伝えします。その他鍼灸情報や様々な経験を書いていく雑記ブログです。

【夫婦関係】27通目 妻の模範 怪我を負わされても、相手を赦す。

やすさとです。

 

皆さんは、誰かが自分を怪我させた時、どう思いますか?

 

それで仕事ができなくなったら

 

一生の傷が残ったら、

 

日常生活に困難なことが残ったらどうですか?

 

恐らく、怒りの気持ちが続いたり、やりきれない気持ちが残るのではないでしょうか?

 

夫なら、妻にケガをさせられたら激怒する人も多いはず。

 

私も結婚当初、そんな経験をしました。

 

しかし、この経験が私にとって、人生の中でも非常に大きな考え方の転機になったんです。

 

今日は妻が示してくれた、大切な模範の経験をお話します。

 

 

 

 

言葉の力『言ったことが現実になる』

 

皆さんは「言霊」って信じますか?

 

辞書によると、「言葉に宿る不思議な霊威(力)」(広辞苑参照)のことなんだそうです。

 

言った通りのことが現実になる。よく聞く話ですが、私もその体験をしました。

 

 

妻は基本的に自分に「自信がない」という人です。

 

特に他人と比較されるのを苦手とします。

 

そんな妻を励ますため、私は独身時代常に妻には前向きな言葉をかけてきました。

 

『結婚後に嫌われたらどうしよう?』『もし動けなくなったら?』と心配する彼女に、私はこう言ってきました。

 

もし、妻さんが障害を負ったら、私が手足になってやる。半身不随になったらシモの世話までしてやるから安心して。

と、心配するたびに何度も伝えました。

 

妻はその度に「うん。」と安心してくれたようでした。

 

上辺だけのセリフだと、心には響きません。

 

信じてもらえるように、『信頼』から『確信』になるように、心からハッキリと断言してきました。

 

中途半端な気持ちや覚悟では、シモの世話はできません。

 

私の中でも、言った以上は果たす!と強い決意でおりました。

 

 

妻の模範 『人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない』(ヨハネによる福音書15:13)

 

妻が就職してから3ヶ月目の時でした。(結婚4ヶ月目

 

当時車が一台しかなかったため、毎日妻を職場まで送り、私はその後仕事に向かっていました。

 

毎日、妻が無事であるように祈っていました。しかし・・・

 

 

夕方、突然妻の職場から私の携帯に電話がありました。

 

妻の携帯からではなかったので慌てて電話に出ると、

 

「奥様が怪我をされました。至急来ていただけますか?」

 

と言われ、血の気が引きました。

 

妻の職場に駆け付けると、そこには肘から先が両腕とも包帯で巻かれた妻がいました。

 

見た目だけでは何が起こったのか理解できませんでしたが、職場の方が事情を説明してくださいました。

 

『同僚と二人で、高齢のお客様を車に載せてお客様の家へ行ったところ、その家に鎖でつないであったはずの元気すぎる(凶暴な)犬が、首の付け根のパーツを引き千切って襲い掛かってきた。妻は同僚とお客様を避難させるために、犬に自分の腕を咬ませた。咬みついた犬がもう一人の同僚を襲おうとしたため、つかんで二人が家の中に入るまで、反対の腕を咬ませた』と言うのです。

 

そのおかげで、同僚も、お客様も無事ということでした。

 

 

言葉が出ませんでした。

 

 

妻は咬まれて痛いはずなのに、笑顔を見せ、自分を責める先輩同僚を「大丈夫大丈夫」と慰めていました。

 

更にこう言いました。

 

「もし私が独身の女性だったら、結婚前に大けがしたら大変かもしれないよ。でも、私はもう結婚して愛してくれる旦那さんがいるから大丈夫!」って・・・。

 

その言葉を聞いたとき、涙が出ました。

 

そんなにも信頼してくれていたのか・・・って。

 

「それに、私はクリスチャンですから。イエス・キリスト様の苦しみを考えたら我慢できるよ」って・・・。

※(新約聖書では、イエス・キリストは全人類の苦しみをその身に受け、その苦しみは全身の毛穴から血が流れ出るほどであったと書かれています。)

 

『妻さん、どんだけ天使なんだよ・・・あなたが本当のクリスチャンだよ・・・。』

 

本気でそう思いました。

 

 

妻は私と会うまでに、病院で処置を受けていました。

 

両腕から指にかけて合計20ヶ所以上の爪痕と、牙による穿孔がありました。

 

大丈夫か?と聞く私に、

 

『大丈夫、それに、○○さん(同僚)まで怪我したら、お客様の家から帰れなくなるでしょ?』なんていってごまかしていました。

 

 

その日、妻は家に帰ってから、

 

『何にもできなくなっちゃってごめんね・・・』

 

と言って初めて泣きました。

 

 

妻の模範 『人を赦すことの偉大さ』

 

私は、正直その犬に対して怒っていました。

 

自己中心的な考えだったとは思いますが、自分の妻を傷つけたその犬をどうしても赦せませんでした。

 

正直、強気に出て、「犬に何かしら制裁が必要なのではないか?」と言いたい気持ちがありました。

 

しかし、妻が

絶対にやめて、あのワンちゃんを赦してあげて。

と、私を制しました。

 

職場の方に詳しく話を聞くと、以前にも被害に遭った人がいる、正直危ないと思っていた、鎖でつながれていたが激しく暴れていた・・・という声がありました。

 

私の中では、「そんな犬は保健所に連れて行く必要があるのではないか?」と短絡的にしか考えられませんでした。

それほど、妻の傷はひどかったのです。

 

ですが、咬まれた本人があの犬を赦してあげて、というのですからグッとこらえました。

 

そして、妻が怪我をしてから数日後のこと、犬の飼い主である80代後半の女性から一通の手紙が届きました。

 

そこには、直筆で謝罪の言葉と、こう書いてありました。

 

 

『私の子供を殺さないでいて下さって、本当にありがとうございます。』

 

 

何とも言えない涙が出ました。

 

正直、自分の被害者意識が恥ずかしく感じました。

 

一番辛いはずの妻は、その犬が、女性の大切な家族だと理解していました。

 

だから、赦していたのです。

 

まだ、私の中では気持ちの整理がついていないものの、その手紙を読んで私は妻の職場に連絡し、

 

『お手紙ありがとうございました、もう赦しておりますので安心なさってください。』

 

とその方への伝言をお願いしました。

 

 

そして、3年後、私はボランティアで妻の職場を訪れた時、そのお客様と初めてお会いし、そのお客様に笑顔で『もう大丈夫ですよ。安心してくださいね』とお伝えし、改めて和解することができました。そのお婆様は涙を流しながら「ありがとうございます」と私の手を握っておられました。

 

 

約束を果たすことで深まった夫婦の絆

 

両腕に大怪我を負ったため、妻は一人でADL(日常生活動作)を行うのが困難な身になりました。

 

着替えることも、トイレも、風呂も、食事も一人で出来ません。

 

彼女は何度も「ごめんね」と謝ってきましたが、「何にも謝ることはないよ。よくやったね。妻さんを誇りに思ってる。」と励まし続けました。

 

医療の世界に身を置いていたものの、介護の世界は未経験に近い私は、妻に必要な日常生活動作を一つ一つ教えてもらいながらこなしていきました。

 

食事も、着替えも、トイレも、風呂も、助けることは全く嫌ではありませんでした。

 

むしろ、妻の姿を見て彼女を誇りに思いました。

 

毎日が初めての連続で、学ぶことが多い貴重な時間でした。

 

妻の髪が長かったため、洗髪をどうするか困っていたところ、美容師の友人(女性)が私たちの状態を聞き、

『自宅の洗面所でシャンプーできるようにするから、うちまで連れておいで』

と言って週に2回、仕事のない時間帯に妻を助けてくださいました。

 

お礼をしようとしましたが、『困った時はお互い様』と言って妻を幸せにしてくれました。

 

改めて、多くの人に愛され、支えられていることを実感する経験でした。

 

両腕が少し動かせるようになるまで2週間、髪が洗えるようになるまで一ヶ月間、そんな生活が続きました。

妻はこの状況を頭では理解しているけれど、いつも申し訳なさそうでした。

 

私は改めて今回の件で、妻がとった行動を誉めた後、冗談ぽくこのように言ってみました。

 

『いや~、結婚前に妻さんが半身不随とかになったらシモの世話までしてあげるって言ったけど、こんなに早くその時が来るとは思わんかったわ(笑)』

 

と笑顔で言うと、妻も『そうだね』と笑ってくれました。

 

 

今回の件で、妻も介護される側の気持ちが分かったと言っておりましたので、二人とも貴重な学びを得たのだと思います。

 

言葉にしたことが現実になったのか、そういう運命だったのかわかりませんが、

自分を犠牲にしてでも人を救う

人を赦すことの大切さ

妻との絆を深める

ことを経験できた、素晴らしい時間でした。

 

そして、素晴らしい妻に感謝しています。

 

 

最後まで読んでくださって’ありがとうございました。

皆様に、心の平安と、祝福がありますように。

 

 

やすさと