妻のことが大好きすぎる夫のブログ

元・女性不信、現・極度の愛妻家が、自らの経験から得た夫婦円満のための工夫や方法をお伝えします。その他鍼灸情報や様々な経験を書いていく雑記ブログです。

【鍼灸】女性にはおススメなのに、妊婦には危険な『ツボ』①

こんにちは、鍼灸師のやすさとです。

 

 

皆さんは、美容や健康に興味はありますか?

 

本屋に行けば、今や必ずと言っていいほど関連本があります。

 ネットを開けば、様々な美容や健康の情報があります。

 テレビでも、毎日のように何かしらの健康に関する番組が組まれています。

 体操、食事、サプリメント・・・挙げればキリがありません。

 

健康はそれほど大切であり、人々が関心を寄せる分野です。

 

鍼灸も、健康に関わるお仕事の一つです。

 今日は鍼灸師として、ちょっと違った視点から、皆様の健康のお役に立てればと思います。

 

 

禁忌(きんき)とは

 

鍼やお灸などの一般的に『東洋医学』と呼ばれる分野は、昨今注目を集めておりまして、ささやかなブームになりつつあると思います。

 

しかし、健康や美容に関する本に関して、書いてあるのにも関わらず、意外と見落とされがちな内容があります。

 

それは禁止事項です。禁忌(きんき)とも呼ばれます。

 

広辞苑には以下のようにあります。

『禁忌』

①日時・方位・行為・言葉などにおいて、さわりあるもの、忌むべきものとして禁ずること。また、そのもの。(中略)

②タブーのこと。「ーを犯す」

医薬品・食品などで、病状を悪化させ、または治療の目的にそぐわないもの。

 

解りやすく言うと、「やってはいけないこと」です。

 

医療の世界には、「普段は良いこと」が状況によっては「禁止事項」に変わってしまうことが少なからず存在します。

 

普通なら良いことが、危険に変わる例

 

例えば、このような経験があります。

 

約20年ほど前ですが、私は病院の人工透析の現場にて技士として働いておりました。

患者さんは基本的に腎臓の悪い方が対象です。 

透析を受ける患者さんにとって、気を付ける必要があった項目に

水分管理

摂取する食べ物の管理

などがありました。

 

「透析」とは簡単に言うと、体の中の血液を機械によって体外に出し、きれいにしてから体に戻す医療行為です。

具体的には、

・体内の増えすぎている水分を除去する。

・体内のナトリウムやカリウムなどの血液中の物質を調整する。

・血液中の不必要な物質を除去する。

などの目的があります。

 

つまり、透析を受けなければならないほど腎臓の悪い方は、体の中の水分や、カリウムなどの物質を、自分で排泄したり調節するのが難しい場合がある、ということです。

 

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが実例です。

 

ある患者さんが、人工透析を受ける前、看護師さんに怒られました。

 

血液中のある数値が普段より異常に跳ね上がっていたのです。

 

K(カリウム)という物質の値でした。

 

これは多くの食べ物、特に生の果物や野菜にも多く含まれています。

健康な方が適切に摂取する分にはさして問題がないのですが、腎臓の悪い人が無計画にとりすぎると、血液中のカリウムの値が高くなりすぎてしまいます。

 

そして、数値が上がりすぎると、心臓が止まる恐れがあります。

 

その方が飲んだものは、おそらく青汁系の飲料だったと記憶しています。

 

それで看護師さんに怒られていたのですが、途中で患者さんが反論しました。

 

『だってお昼の情報番組で、体に良いって言ってたんだよ!!』

 

 聞いていた看護師さんたちがため息をついていました。

 

昔のお昼の情報番組。病院内で高齢者のカリスマとよばれた番組司会者さんが、『体に良い』と言っていた。だから食べた。飲んだ。

このケースは他にも時々あったのです。

 

その方の中では『番組司会者の言葉 > 医者の指示』でした。

 

 そして、テレビで紹介されたことを鵜呑みにしてしまったために、血液中のカリウムが危険な数値まで一気に跳ね上がり、いつ心臓が止まってもおかしくない状態でした。

 

元気な人が飲むには健康に良く、問題のない飲み物が、

腎臓の悪い方が飲むことで、心臓が止まる可能性のある危険な飲み物になっていた、ということです。

 

 

女性疾患に使われるツボの代表格『三陰交』

 

注意※ここからは、あくまでもプロではない一般の方セルフケアをする際には気を付けてくださいという意味で書く内容です。

(プロの国家資格取得者向けの内容ではありません)

 

 

さて、上記の話を踏まえたうえで、ツボの話に戻ります。

 

婦人科系の疾患の際に、鍼灸でよく用いられるツボに『三陰交』というツボがあります。

 

月経不順、不妊症、冷え性などのほか、更年期障害に伴ういろいろな症状(腰の痛み、太りすぎなど)が良く知られています。

 

 しかし、これは一般的に『妊娠していない女性』のセルフケアでは有効と言われているものです。

 

しかし、この三陰交は妊娠した女性には非常に意味の変わるツボになります。

それは、

子宮を収縮させるツボ

と言われており、

妊娠初期や中期に強く刺激すると流産させる危険性があるツボですので非常に注意が必要です。

(※専門の鍼灸師は、妊娠中の女性に対して、このツボを安産のために使用する場合があるそうです。当院では妊娠中の女性に施術は行っておりません。経験のある専門の先生に施術していただくようお勧めしています。

 

 

不妊治療に使われるツボが、妊娠した後はプロ以外は禁忌のツボに変わります。

 

有資格者・専門家以外の一般の方は、

妊娠女性(その可能性がある方を含む)に対しては、決して三陰交(およびその近辺)をマッサージや棒(ツボ押し等)、お灸などで刺激しないことを強くお勧めします。

 

三陰交の場所 

 

三陰交の場所を下図に示しています。

一生懸命描きました。

 

 

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三陰交の図

 

①場所は、足の内側(親指側)膝より下。

②内くるぶしの上方で、脛骨内縁の後際。

③膝の皿の下縁の高さから、うちくるぶしの一番出ているところまでを「15」の長さとして、うちくるぶしから「3」ぐらい上がったところ。

(※弁慶の骨の内側の際を、うちくるぶしから少し上がっていったら痛いところ。その周辺と考えてみてください。)

 

※私の画力では、これ以上は無理ですので、詳しくお知りになりたい方は、Google様で『三陰交』と調べてみてください。

 

三陰交 - Google 検索

 

 

その他の妊婦に施術してはいけないツボ

 

この他にも、妊婦には禁忌とされるツボが幾つかありますので、今回はツボの名前だけ記載します。

 

①合谷(ごうこく)

②肩井(けんせい)

③三陰交(さんいんこう)

④崑崙(こんろん)

⑤臍(へそ)より下にあるすべての腹部の経穴(ツボ)

(※下腹部には施術を加えないという理解で良いと思います。)

⑥次髎(じりょう)および他の仙骨上の経穴(ツボ)

(※仙骨(せんこつ)の上は刺激しないという理解で良いと思います。)

 *1

 

これらのツボに関しては長くなるので次回またお伝えしたいと思います。

 

家にいることが多い中、パートナーにマッサージをしてあげたいと思う方も多いかと思いますが、パートナーが妊娠されている場合は、ひお気を付けください

 

それでは、読んでくださった皆様に祝福がありますように。感謝を込めて。

 

 

やすさと

*1:参考文献:医道の日本社 クリニカルマッサージ James H. Clay,David M. Pounds 著,主婦と生活社 新編 よくわかるツボ健康百科