鍼灸師のやすさとです。
いつも読んでくださってありがとうございます。
妻の勧めで、このブログに【鍼灸】カテゴリーを作りました。
そして、鍼灸のカテゴリーを通して、女性のためになるツボの話や、簡単なセルフケアの方法なども発信するようにいたしました。
今日は、タイトルでネタバレしていますが、むくんだお顔を簡単にセルフケアできる方法です。
男性にも使えると思います。
※注意事項
このケアの方法は体調に問題のない方を前提として書いています。
体調の悪い方や、ケアをする場所周辺に過去に手術をされた方、心臓関連や肝臓・腎臓関連などの疾患をお持ちの方、血圧の変動の激しい方など、健康上の注意が必要な方は行わないようにしてください。
以下は、私が学生時代に鍼灸学校で教師から学んだ方法です。そのため、古い情報かもしれませんが、ご存知の方は読み流していただければと思います。
「むくみ(浮腫)」とは
浮腫の定義
浮腫は、細胞外液とくに組織間液量(間質液量)が増加して起こる。下腿に生じることが多く、脛骨全面を指で押すと圧痕が残る。
(参考文献:医歯薬出版株式会社 臨床医学総論第2版 奈良信雄 著)
はい。難しい言葉ですね。
初めて読まれた方はなんの事かわからないのではと思います。
それでは、代わりに私の知る範囲で簡単に説明してみたいと思います。
(細かい専門知識・用語は割愛します。)
むくみが出来るまで
①まず、心臓から血液が送り出されます。
心臓が、酸素を多く含んだ血液を、全身に送り出すポンプの役割をします。
②血液は血管(動脈)を通って、全身(脳~足先まで)に流れていきます。
体の端まで届いた血液は、心臓に還ってくる必要があります。
③帰ってくるためには、静脈(じょうみゃく)を通って還ってきます。
この静脈の中は動脈と違い、血管内の圧力が低いので、逆流を防ぐための弁がついています。
④私たちが筋肉を動かすと、筋肉自体が収縮することで、膨らんだり縮んだりします。
静脈の外側から筋肉が圧迫したり緩めたりすることによって、血液を心臓に押し還すポンプの役割を果たします。
⑤しかし、座りっぱなしや寝っぱなしだと、筋肉の運動量が少なくなります。
心臓から一定量で送り出される血液に対して、端まで行った血液の還ってくる力が足りなくなります。
そのため、血液(血管)に圧力がかかり、血管の外に水分が押し出されてたまっていきます。
以上がむくみのできる一例*1です。(一番下に注意事項を脚注として記載しています。)
デスクワークなどをしていると、下半身(特にひざから下)がむくんでいる、というような経験はありませんか?
それをイメージすると理解しやすいかもしれません。
そういうとき、足に靴下の痕(あと)が付いたり、指で押すと凹みがすぐには戻らなかったりしませんか?
これがいわゆる「むくんだ」状態です。
簡単な寝起きのむくみケアの方法
手順
①寝ている状態から起き上がります。
姿勢は座っていても、立っていても構いません。
心臓より高い位置の水分(むくみ)は、心臓に向けて流す必要がありますので、顔(頭部)を心臓より高い位置にあげましょう。
寝ている状態から、急に起き上がると、頭部の血圧低下でフラフラする場合がありますので、ゆっくり起きたほうがいいと思います。
②胸鎖乳突筋を軽くほぐします。
鎖骨から耳の後ろに向けてつながっている斜めの筋肉が胸鎖乳突筋です。
この筋肉にはたくさんのリンパが巻き付いていますので、軽く指でほぐしてあげましょう。
※ほぐしている時、痛みがひどい場合や、血圧の低下、体調不良などを感じたら、無理をせず、すぐに中止してください。
③胸鎖乳突筋の上部(耳の後ろ)から、下部(鎖骨・心臓方向)に向けて手のひらで軽くさすります。
1分~3分くらいで出来ると思います。
初めて動画を作り、初めてTwitterを利用しました。使い方まだよくわかりません。
動画はひどい出来ですが、これが精一杯です。(-_-;)(撮影:妻、作画・操作:私)
良かったら見てやってください。(動画の投稿方法がわからず、日をまたいでしまったので、朝の投稿になりました。)
胸鎖乳突筋をさする方法の図 pic.twitter.com/3SevvFY8Sj
— yasusato441 (@yasusato441) 2020年5月5日
もしよかったら、試してみてくださいね。
やすさと
追記
※胸鎖乳突筋のことを調べていたら、NHKの「あさイチ」という番組に、もっと詳しい方法が写真付きで出ていましたのでリンクを張っておきますね。そちらをご覧になりますと、(そちらの方が)より詳しく、解りやすいと思います。
*1:注意:浮腫には筋肉運動の不足の他、心不全や肝硬変、薬剤によるもの、腎臓病などの病気や、臓器の疾患が原因であるもの、原因不明の突発性浮腫、睡眠不足、前夜の飲酒が原因など様々な要因があります。