こんにちはやすさとです。
今日が父の日ということもあり、今週のお題「お父さん」について書かせていただきます。
父は、私の理想像です。
私は心から、父のようになりたいと思っています。
なぜなら、父は私より女性を大切にし、心配します。
私より、私の妻の心配をします(笑)
父は、定年するまで金融業界に身を置いていました。
お金やリース物件の回収に行くと、ヤ〇ザが待ち受けていて、事務所で囲まれた挙句、目の前の机にドス(小刀)を突き立てられたなんてこともザラにあるそうです。
そんな世界で40年以上、家族のために働いてくれていました。
まさに命がけです。
それなのに、本人は「全く怖くない。弁護士の先生とも仲良くなれた。」などとあっけらかんとしています。
その話をされた時、「この人には敵わないな」と思いました。
そんな父は、子供が大好きです。
孫が出来て「おじいちゃん」と呼ばれるのを、ずっと心待ちにしています。
父は、親戚の子供たちの面倒をよく見ているので、親戚からの信頼が厚く、子供たちにとてもなつかれています。
本当は、私たちに子供ができるのを、一番待ち望んでいてくれているのは父だと思います。
私達は結婚して2年後、初めて妊娠できました。
子供ができたと知った時、私も妻も喜びました。
超音波診断の機械で、赤ちゃんの心臓の音が聞こえた時、「私は父親になるんだ」と実感し、気持ちが高揚しました。
父にその報告をすると、父は「そうか!」と大喜びでした。
しかし、私が父親になることができたのは、わずかな間だけでした。
子供は数週間後に、稽留流産となり、その心臓の音は聞こえなくなりました。
医師に「心臓の音が止まっています」と言われた瞬間、全身の血が冷えるのを感じて、体の震えが止まらなくなりました。
その後、病院で妻が手術を受けました。
「お腹に赤ちゃん居なくなっちゃった・・・」
そう言ったあと、妻はボロボロ涙を流し、「うわあぁぁぁぁ・・・!!」と声をあげて泣きました。
私も妻を抱きしめ、歯を食いしばりながら泣きました。
これでもかというほど涙が出ました。
涙を出し尽くし、病院を出たあと、父にそのことを電話で伝えました。
父は「そうか・・・仕方ない。」と言った後、
「お前はしっかりしろ。お前がへこんでいたら、誰が妻さんを支えるんだ!今が本当に辛いのはよくわかる。でも、こんな時こそ、お前がしっかりしなくてどうするんだ。」
と励ましてくれました。
父も孫をずっと待ち続けていたので、本当に辛い気持ちだったはずです。
しかし、私の前では涙を流すこともなく、父親として毅然として強くあり、励ましてくれました。
父の模範と支え、そして励ましの言葉に感謝しています。
あれから3年以上経ちました。
子供を授かるという奇跡を、諦めてはいません...が...まだ恵まれてはいません。
今、私が子供にも注ぐはずだった愛情は、全て妻に注いでいます。
父は、そんな私たちのことを思って、あれから一度も子供のことは聞かないでいてくれます。
でも、毎日心から祈ってくれているのを知っています。
本当に優しく、強く、そして誰よりも子供たちの幸せを祈ってくれる人。
それが私の父親です。
私は、父のことを心から尊敬しています。
やすさと
追記
稽留流産のことは、思い出すと今でも本当に辛い経験なため、文が読みにくくなっていることをお許しください。