こんにちは、いつも読んでくださってありがとうございます。
私には出張専門の鍼灸師という少し珍しい?一面があります。
患者様のお家に行って、患者様のお部屋で施術します。
その治療中に、多くの人生経験をお伺いすることがあります。
今日は患者様の中から、あるご夫婦のお話をしたいと思います。
今日のお話が、読んでくださった皆様の心に小さな祝福となるようにお祈りしています。
コロナ禍によって会えない二人
先日夫婦で、ある患者様のお家に行きました。何年も前からの患者様で、私たち夫婦はずっとお世話になっています。
そのお家は以前自営業をされていて、若い頃から夫婦でずっと一緒に働いてこられたそうです。
24時間ずっと一緒に居たこともあると、楽しそうに話しておられました。
旦那様は奥様をとても愛しておられ、病気のためにいろいろなことを忘れるようになっても、奥様の名前だけは忘れませんでした。
『でした』というのは、今、旦那様は入院されているからです。
そのため私達夫婦は、彼と一年以上お会いしていないのです。
しかもお医者様の話では『余命がそこまで長くはないかもしれない』とのことでした。
それなのに、「『緊急事態宣言』のために会いに行くことができない」と悲しんでおられました。
私が奥様から施術依頼をいただいたのも数カ月ぶりで、施術をしながらお話しているうちに、少し元気が出たご様子でした。
その時に、今のご主人の状況を教えてくださいました。話される表情は寂しそうで、なんとか気丈に振舞っておられました。
奥様は私たちにこう伝えてくださいました。
「愛する人と一緒にいられる間は、できるだけ一緒にいなさいね」
と。とても深くこころに響きました。
コロナ禍にあって世の中に『リモートワーク』が増えたことで、様々な問題が夫婦間に生じるようになりました。
『コロナ離婚』と呼ばれるような状況まで起きていることも知っています。
ですが、この奥様は「『愛する人の大変な時・大事な時』に、自分がそばに居られないことは本当に辛い」と教えてくださいました。
このコロナ禍にあって、様々な制限が生活に加わりました。
そして突如、愛する人が病気によって奪われる状況がたくさんあります。
もちろん、病気だけではなく事故や様々な要因によってそのことは起こり得ます。
今回お伝えしたいこと
大好きな人がいる方、伴侶を愛しておられる皆さん、もう一度ご自分に問いかけてみませんか?
『もしも明日、愛する人が天に召されると分かったら、今日あなたは何をするだろうか?』
その時に『答え』として心に浮かんできたことを大切にしてください。
それがきっと、あなたの中の『正解』です。
『愛する人と一緒にいられる間は、できるだけ一緒にいなさいね』
このメッセージを皆様にもプレゼントします。
読んでくださった皆様が祝福され、パートナーと幸せな時間を過ごせますように心からお祈りしています。
やすさと