やすさとです。
フィギュアスケートご存じですか?
美しい衣装を着て、細い刃をつけた靴を履いて、
自由自在に氷の上を舞い、魅惑し、観客を引き込み、
音楽と一体となって一つのストーリーを完成させる競技です。
妻はあの競技が大好きです。
特に、今や世界一有名なフィギュアスケーターと言っても過言ではない
『羽生結弦』選手!!
この方の大ファンです。
でも、妻はすべての選手を愛しています。
男子シングルも、女子シングルも、ペアも、アイスダンスも、プロのフィギュアスケーターも!
ジュニアの選手の名前までよく知っています。
妻とお付き合いし始めたときには、すでにムックやら雑誌やら本やらが家にありまして。
話は聞いていましたが、私は最初あまり興味が持てなかったのです。
妻の熱量がすごすぎて・・・
しかも私は、趣味っていうとスポーツカーを見ることだったし・・・。
夫婦で違う趣味なことってありますよね。
では、そんな時どうやって私たちが過ごしてきたかをお伝えしたいと思います。
- ・妻へのメッセージ:「フィギュアスケートを一緒に応援しようね」
- ・好きな人を幸せにするものを学べば、自分も幸せにできる材料を提供できる。
- ・お互いの趣味を理解すると、話の幅がとても広がる。
- ・やめさせるより、歩み寄る方が楽しい。
・妻へのメッセージ:「フィギュアスケートを一緒に応援しようね」
妻さんへ
私はあなたが楽しそうにしているのを、見るのが好きです。
特に、あなたはフィギュアスケートを鑑賞している時は本当に幸せそうです。
本当に美しいものが好きなんですね。
最初は、それほどまでにあなたを虜にするフィギュアスケートに、少し嫉妬しました。
でも、選手たちの演技を観たり、それぞれの選手のことをあなたから学んでいくうちに、考え方が変わってきました。
気が付けばあなたと一緒に応援するようになっていました。
一緒に応援するって楽しいことなんですね。
それを教えてくれてありがとう。長らく忘れていました。
これからも、一緒に応援しようね。
フィギュアスケートを見て元気になっている、あなたが好きです。
愛してるよ。
夫より
・好きな人を幸せにするものを学べば、自分も幸せにできる材料を提供できる。
昔、私は他人の趣味には無関心でした。
誰が何を好きでも、楽しそうにしていても『よかったね』って感じで。
お付き合いしているころから、妻がフィギュアスケートを好きなことを知りました。
当時私はあまり関心がなく、「知っている」選手と言えば
『浅田真央』選手(だけ)でした。
それでも、なんかすごい女の子がいる・・・というぐらいで。
他の選手も両親が見ていたので名前は聞いたことがあるけど...ぐらいの認識でした。
最初は妻が楽しそうに話しているので、楽しそうな妻を見ているだけで楽しかったのですが、だんだんと「そんなに妻さんを楽しませるフィギュアスケートって何がすごいの?」と思うようになりました。
そして、少しずつ選手のことや、競技のことを妻から教えてもらう姿勢に変わっていきました。
好きな人を幸せにするものを学べば、自分も幸せにできる材料を提供できるかも?と考えたのです。
・お互いの趣味を理解すると、話の幅がとても広がる。
フィギュアスケートのことを学ぶ前、二人の趣味の会話は完全にずれていました。
ひとりはスポーツカーにしか興味がなく、
ひとりはスポーツカーに興味がなかったのです。
自分の話題をしても、伝わらない、伝わりにくいというのが最初の課題でした。
最初に、模範を示してくれたのはやはり妻で、
解らないスポーツカーの話を楽しそうに聴いてくれて、
そして質問したり、関心を示してくれたのです。
妻の地元のショッピングセンターの、「トミカ」のコーナーに連れて行ってくれて、
『この車は?』と質問してくれた事もありました。
男は頼られると嬉しい存在なので、私も嬉々として答えたのを覚えています。
私も同じようにフィギュアスケートのことを質問してみました。
妻は、私以上に嬉々として語ってくれました。
競技の種類、ルール、曲のこと、選手のこと、選手の持つ人生や背景まで....
羽生選手の背景である東日本大震災の背景や、鈴木明子選手の病気からの復活の話が特に印象的でした。
選手それぞれのことを学んでフィギュアスケートを見る時に、見方が変わりました。
鈴木明子選手が拒食症を乗り越えて、全日本を初制覇した時には泣きました。
(当時個人的に一番応援していました。)
他にも、選手のやっている動きを真似してみようとチャレンジしました。
「ドーナッツスピン」というスピンがありますが、あの姿勢を真似しようとして、腰を痛めかけて転びそうになった時、そのすごさを知るきっかけになりました。
氷の上で、あんな姿勢で高回転で回る・・・?
空中で4回も回る・・・?
すげぇ・・・!!(当時の正直な感想)
勉強と同じで、『わかると楽しい』を経験しました。
・やめさせるより、歩み寄る方が楽しい。
お付き合いするうちに、趣味もパートナーの一部だとわかってきました。
それを否定すると、妻がしょんぼりすることも分かっていました。
妻は『一緒に楽しむことが好き』だからです。
昔の私は我(が)が強く、『他人は他人』という感じでしたし、自己中心的な性格のめんどくさい男でした。
最初は妻が羽生選手や、髙橋大輔選手、織田信成選手など有名な男子フィギュアの選手をすごいすごいとほめるのを聞いて、少し嫉妬していました。
男性は、女性が自分以外の男を誉める時、少し嫉妬することがあると思います。
(女性もそうかもしれません。)
最初は、心のどこかで『あまり見ないでほしい』と考えたことがあるのも否定できません。
でも今は、それよりも『自分がその世界を知る』ことで、楽しさを共感できる方が何倍も幸せだと知っています。
しかし、以下のことを注意する必要があると学びました。
「趣味をパートナーより優先してはいけない」です。
夫婦関係は基本的にパートナーが第一です。
パートナーの気持ちを考え、相互理解したうえで節度を保って趣味を行わなければ、様々な問題につながる恐れがあります。
経済的な面は特にそうです。(お金の問題など)
私たちもよく話し合い、調整しながらお互いの趣味を一緒に楽しんできました。
趣味は一人の時間も必要かもしれませんが、結婚している時はパートナーの理解も必要なことを覚えておく必要があると思います。
皆様も、楽しい趣味をパートナーと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?
読んでくださった皆様に祝福がありますように。感謝を込めて。
やすさと