今週のお題「傘」・・・は少し大切な形で最後の方に出てきます。
こんにちは。やすさとです。
いつも読んでくださってありがとうございます。
今日は私が最近気になって仕方のないことを、書かせていただければと思います。
それは、災害についてです。
恐ろしい記録
①平成26年8月20日 広島市の土砂災害
平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害 - Google 検索
この夜、私はまだ広島市付近の某市に住む学生でした。
不思議な夜だったことを覚えています。
雷鳴が一晩中響き続け、稲光で空が暗くなりませんでした。
夜が明けた時、広島市に住む恩師の車は流され、友人の家は被災していました。
②平成28年 広島県 梅雨前線による豪雨
平成 28 年 6 月 20 日から 25 日にかけての大雨
(1)気象概況
この期間、中国地方に停滞する梅雨前線の活動が活発となり、激しい雨が断続的に
続いた。特に 22 日夜から 23 日朝にかけて、中国地方に停滞する梅雨前線上を低気圧
が東へ進み、広島県南部では、22日~23日の降水量が150ミリを超える大雨となった。
福山、佐伯湯来、志和で 6 月の日最大 1 時間降水量の観測史上第 1 位を記録した。
(2)被害の概要
人的被害 重傷1名,軽傷1名
住家被害 全壊6棟,半壊24棟,一部損壊83棟,床上浸水103棟,床下浸水291棟
引用元:広島県ホームページ
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/4/saigaijoukyou-h28.html
私の親戚が住んでいる福山市も一部被災し、一部の町が浸水しました。
私達の住む地域では、死者こそ出なかったものの、記録的な豪雨のひとつでした。
③平成30年 6月28日~7月8日
平成30年7月豪雨と言われる記憶に新しい災害。
私の住む中国地方でも甚大な被害が出ました。
広島、呉、尾道、三原、福山、倉敷、岡山・・・その他多くの地で浸水や土砂による被害が出ました。
多くの人が家を失い、水が断たれ、避難所生活を余儀なくされました。
被災した人たちの中に、私の友人夫婦もいました。
幸か不幸か、彼らは広島の豪雨災害も経験し、被災していたため、大雨に危機感を感じた直後から、高齢者をまず二階に避難させ、必要なものを選んで運ぶという選択ができたそうです。
しかし、それも僅かなものだけ。
なぜなら、一階が水に完全に沈むまで、わずか30分足らずだったそうです。
岡山県倉敷市の真備で被災したその家族は、数年前にそこに引っ越して来て、新築で建てたばかりの家が被災し、二階の床下(一階の天井)まで水が来たそうです。
車も沈み、家財も失いました。
家が浸水した夜、彼らは二階で自衛隊の救助が来るのを一晩中待ち続けたそうです。
そして、翌日になって二階の窓から救助されました。
避難を余儀なくされた彼らは、その後しばらく車や避難所での生活を続けました。
その影響で『エコノミークラス症候群』と言われる血栓ができる病気になり、入院したと教えてくれました。
私もボランティアで真備を訪問した時、そこで目にしたのは『ゴーストタウン』となり想像を超えた被害を受けた街の姿でした。
真備はそれまで長い間水害を受けたことがなかったらしく、友人は水害の保険に入っていませんでした。
家は住める状態ではなく、約3000万の借金だけが残ったと話してくれました。
嫌な間隔
身近な場所で、これだけ被害が起こると、嫌でも考えざるを得ません。
そして、何よりも嫌なのがこの間隔です。
あくまでも私の住む地域周辺だけで見た場合ですが・・・
平成26年、平成28年、平成30年、そして今年が平成32年(令和2年)・・・
どうか、思い過ごしであってほしい。
でも、心配はなくなりません。
私の患者さんも心配されていました。
しかし、全国的に見れば、毎年大雨被害は出ているため、いずれにせよ警戒は必要だと思います。
我が家の対策
被災した友人も言っていました。最低48時間以上生活できる備蓄はあった方がいい・・・と。おそらく救助されるまでの時間を言っていたと思います。
飲み水がない、食べ物がない、使えないトイレ、夜中は暗闇で外に出られない・・・等です。
多くの被災者の方が言っておられたのは、特に断水が苦しかったと。
自衛隊の皆様、水を分けてくれた近隣の市の友人や親戚に心から感謝しているとのことでした。
対策①避難用バッグ
そこで、私達夫婦は防災キットを含めた避難用バッグを準備しました。
水もローリングストックしながら切らさないように準備しています。
缶詰やレトルト、水だけで食べられるアルファ化米のご飯などを準備しました。
簡易トイレ、懐中電灯、ラジオ、雨合羽なども入っています。
対策②ハザードマップ
豪雨災害が各地で発生して以降、各自治体は住民のために地震や大雨が降った場合、「どこが被害に遭うか」を予測したハザードマップを作成しています。
安全に避難できる場所の確認は必要です。
『地元(または市)の名前 ハザードマップ』 で検索してみてください。
必ず出てくると思います。
対策③常にガソリンタンクの残量をなるべく多く残す
これには賛否両論あるかもしれませんが、参考までに聞いてください。
家が被災した、または避難して、車が被災から免れた場合、車の中で一時的に生活しなければならない状況が考えられます。
その場合、これからの時期はエアコンをかけるために、エンジンを少しでも長く動かす状況が必要になってくると思います。
または、緊急避難として県外等へ移動する必要に迫られる場合もあります。
それを考慮して、避難を想定している場所まで移動できるだけの燃料を常に残しておくことは必要だと考えています。
④モバイルバッテリーを減ったままにしない
避難先で携帯電話の充電が切れることで困った、という声は多く聞きました。
私達は最低3回は充電できるモバイルバッテリーをそれぞれ1つ保持し、減る度に必ず充電するようにしています。
⑤傘より合羽(雨合羽)
ここでようやっと今週のお題「傘」についてです。
友人のように被災した際、自衛隊のボートで助けてもらう場合は、傘は差せないと考える必要があるので、雨合羽を準備するのが良いと思います。
通気性がよく、雨を防いでくれるものをお勧めします。
通気性0の雨合羽だと、雨で濡れなくても、自分の汗で合羽の内側がビショビショになります。
もし、傘を準備するなら折り畳みの傘をリュックに準備するのが良いと思います。
⑥貴重品や重要な書類を適切に管理する
被災した友人が強調していたのは、「現金が必要」だということです。
当時、町中が停電したことにより、全ての電子マネーは使えなくなりました。
そのため、「現金があること」が非常に重要だったと話していました。
仮に家財を失っても、現金と貯金があれば、当面の生活はなんとかなるそうです。
預金通帳や、保険の証書等、生活に必要な現金を入手するのに必要なものは、常に保管場所を把握し、管理しておくべきです。
加えて、健康管理に必要な保険証やおくすり手帳等もまとめておくといいと思います。
資格取得の証明書のように、再発行が可能なものは後回しで大丈夫です。
最後に
私たち夫婦が、実際にどんなものを準備しているかについて、具体的なことはまた改めてお見せしたいと思います。
私の周りで被災した人たちが、多く口にした言葉。
それは、
『自分は大丈夫だと思っていた』
でした。
どうか、皆様も他人事と思わず、最低限の準備をされることをお勧めします。
読んでくださった皆様に祝福と守りがありますようにお祈りしています。
やすさと